あけましておめでとうございます。Tanzanite代表の伊藤です。今回のブログでは、2023年の振り返りと2024年の目標について書きたいと思います。
Tanzaniteは、2023年12月で1周年が経ちました。右も左もわからない状態でしたが、とにかくやるべきことをやりきって、がむしゃらに突っ走った一年です。そんなこんなで本当にあっという間に一年が終わりました。
今回の記事では2023年に印象的だったお仕事についてのことを交えながら、反省点や学んだことを具体的に振り返りたいと思います。
Tanzaniteを立ち上げてすぐ、知人の紹介でスマートフォンゲームの仕事を受ける機会がありました。この案件は過去にやったことのない「パブリッシャーのプロデューサー」のお仕事で、さまざまな新しい経験ができました。
自分は今までデベロッパーとして家庭用ゲームやアーケードゲームのプロデュースを行うことが多く、それに比べるとパブリッシャーとしてスマートフォンゲームの開発や運用に携わった経験は多くありませんでした。
パブリッシャー目線で「どのようなプロモーションをしていくか」など考えなければいけない部分があるなど、家庭用ゲームとは考え方ややり方が異なる部分が多く苦戦しました。
悩みながら実務を行う中で、多くの学びがありました。「より良い作品を作る」や「面白いゲームを作る」といった視点以外にも、売上を伸ばすためのマネタイズの考え方や、イベントの見せ方、プロモーション的観点での考え方など、今まで触れて来なかった部分を考えるきっかけになり、新しい経験ができました。
ちなみに、スマートフォンゲームの仕事をして特に大きく異なると感じたのは、運営の部分です。家庭用ゲームのように作り終えたら終わりではなく、長く遊んでもらうにはどうするのかなどについての考え方の違いを感じました。
学びが多いお仕事でしたが、反省した点も含めて「今後はもっとこう動こう」と前向きに考えられるきっかけになった案件でした。
振り返ってみると、気づきの多い一年だったと思います。自分が成長していくためのきっかけがたくさんあって、常に新鮮な気持ちでいられました。
できることの幅がぐっと広がりました。さまざまな会社さんのマネジメントのお手伝いもしましたし、普段やらないようなお仕事もしました。
クライアントワークで他社のやり方を見て知ることで自分に足りていないことを見つけたり、自分の視野の狭さに気づけたり……。それなりに経験があるつもりでも、まだまだ足りないなと思いました。
例えば、元々ゲームとは関係がない事業のクライアントが新たにゲーム事業に参入するというケースがありました。ゲームを作るのが初めてなので、すべてが手探りな状態です。ゲーム作りに関する知見がない方たちに対して、自分の持っているノウハウを伝えていこうと思っていたんですが、これがなかなか思ったようにいかず。
というのも、自分にとっては「言うまでもなく当たり前」だと思うことでも、相手にとっては「知らないこと」で、きちんと言語化して丁寧に伝えないといけなかったのに、お互いにそれができていなかったんです。相手にとっての当たり前じゃないことをお互いに当たり前だと思い込みすぎてすっ飛ばすこともあり、意思の疎通がうまく図れていませんでした。
そのことに気づいてからは、認識の齟齬が無いか確認をしたり、専門用語をあまり使わないようにしたり、伝え方や言葉選びを意識してコミュニケーションの取り方を工夫しました。
そうすることで、少しずつメンバーとのコミュニケーションが円滑に進むようになり、ゲーム開発を軌道に乗せることができました。
その他にも、仕事の受注や業務を行うことだけでなく、会社に所属していたときにはやってもらえていた経理や保険関係の手続きなども全て自分で行うことになりますし、はじめてやることが多くとても大変でした。
物事が成り立っているのは、たくさんの人の力やどこかで誰かがやってくれているおかげだからなんだと身に沁みた一年です。
2022年の12月にTanzaniteを立ち上げて、2023年は右も左もわからない状態ではあったものの、「一年間できる限り頑張ってみよう」という思いでやってきました。駆け抜けて新年となりましたが、2024年の会社としての目標は、Tanzaniteという会社を知っていただけるように活動をしていくことです。
・映像制作の実績公開数を増やす
やはりCG・映像業界は実績が大事になるので、本年はTanzaniteの実績を皆さんにお見せできればと考えています。「Tanzaniteとしてこれを作りました」と一作品でも公開することが目標です。
今はマネジメントやプロデューサー業のお仕事がメインになっているんですが、Tanzaniteとして一番の基礎となるのは「ものを作る」ことなので、制作のお仕事も今以上に増やせればと思っています。
・会社としての基盤をつくる
あとは、社長とはいえまだまだ新米なので、これから会社をより大きくしていくための基礎を固めるように経営面も頑張りたいです。
中長期的な目標設定をきちんと立てるほか、会社の知名度向上のための広報、リクルート活動などにも力を入れていきたいと考えています。2024年の年末に振り返ったとき、目標を達成できるよう頑張っていきます。
個人としての目標は「技術面での知識をつけていくこと」です。自分はマネジメントの経験は多くありますし、多くの作品を見てきたことで絵を見る力もあると思っていますが、技術に関しては一線で活躍されているアーティストさんに比べると弱いところもあるので、その点をより深めていきたいと思っています。
昨年は皆さまのお力添えがあり、無事に一期を終えることができ、二期目をスタートしていけることとなりました。突っ走った一期目を経て、二期目は基礎を固めることに注力します。
引き続き、皆さんのお力をお借りすることになると思いますが、本年も何卒よろしくお願いいたします!