こんにちは、Tanzanite代表の伊藤です。
現在はTanzaniteとして日々映像制作やゲームのプロデュース等のクリエイティブな仕事に携わっていますが、実は元々全く異なる業種の仕事をしていました。
今回の記事では、なぜクリエイティブな仕事をすることになったのか、そのきっかけとなった作品や出来事をベースに自分自身のことを紹介したいと思います。
若い頃はバンドに夢中で、音楽活動の傍らアルバイトをしていました。そのときたまたま手元にあった求人情報誌で見つけた車のディーラーの求人に応募したところそのまま話が進んで働くことになりました。
しかし、車のディーラーは平日休みだったり、歩合で給料が変わったりする上、車業界が不況になったタイミングが重なり売上も伸びず。このままでは厳しいと思って転職を考えるようになりました。
転職先を考える中で、元々音楽が好きなことからクリエイティブ業界に興味を持ちました。とは言っても、ものづくりについての知識があるわけでもないし、CGや映像作品をたくさん観てきたかというとそういうわけでもありません。有名な『トイ・ストーリー』は観たことがあるけど、CGなのか手書きアニメなのかの違いもよくわかっていないほどでした(笑)。
このようにCGの知識がない状態でしたが、挑戦したい気持ちが強かったので転職サイトを調べたときに一番上に出た会社を受け、入社が決まりました。それがCG映像制作会社のポリゴン・ピクチュアズです。
今思えばCGや映像制作の経験の無い自分が入社できたことが不思議ですが、この入社がきっかけとなり、これまでクリエイティブな業界に関わることになったのでとても感謝しています。
そんな、半ばなりゆきでクリエイティブな業界に入ることになりましたが、思い返すと幼い頃からクリエイティブなことが好きだったなあと感じます。
もの作りにおいてはじめに影響を受けたのは「音楽」です。音楽に触れて表現することに興味がでたし、楽しさを知りました。
はじめに好きになった音楽は、小学生のころに幼馴染に勧められたXです。聴き始めたころは激しい音楽の良さがわからなかったものの、聞いていく中でかっこよさを感じるようになり今でも好きです。
音楽好きが興じて、聴くだけではなく自分自身で演奏もしています。中学生のころからベースを弾き始めて就職するまで続けていました。就職後にしばらく演奏できていなかったものの、転職後に入ったCG制作の会社でバンドを組む機会があり、そこから今でも趣味でバンド活動をを続けています。
思い返してみると、学生時代はそれほどきちんと音楽をできていなかったように思います。バンド活動やライブをしていましたが、お客さんに「見せる」ということを意識できていませんでした。どちらかというと「自分を見てほしい」気持ちが強いというか。
そんな当時と比べると、今やっている音楽は「お客さんを呼ぶためにはどうするか」「曲の方向性はどうするか」など、見る人がいることを前提に考えるようになりました。このように考えられるようになったのは、映像制作の仕事を通して得たことだと思っています。
仕事でものづくりの見方などを理解したことが、音楽の向き合い方や表現にも出ているのかなと思います。自己表現だけでなく、人を楽しませるエンターテインメントとしての音楽が理想的です。
映像制作に関わっている者として、映画についてもお話したいと思います。映画で好きなタイトルを聞かれたら、いつも『ショーシャンクの空に』をあげます。10代の頃に友だちに勧められて観た作品です。
不遇な主人公がひたむきに頑張る姿をみると、仕事で落ち込んだり、失敗することがあっても「自分を見てくれている人はいる」と前向きになれるし励まされます。今でも、頑張りたいときに観て勇気づけられています。
その他には、『ベイマックス』も好きです。一見ハートフルなイメージがある作品かもしれませんが、実はヒーロー物のアクション系の内容で鑑賞後には爽快感があって好きな作品です。
これが自分の映像制作のスタートです。
音楽を好きな気持ちがあったことでクリエイティブ業界へ踏み出せたように、もの作りは「好き」と思う気持ちが原動力になります。
「映像制作やCG業界に興味があるけど、知識がなくて踏み出せない」と不安に思って迷っている方は、思い切って挑戦してみてもいいかもしれません。